「プロサバンナ」に関する現地調査報告と提言

□ 「プロサバンナ」に関する現地調査報告と提言 □

  〜合意から5年、現地で何が起きているのか?〜

2009年9月、モザンビーク北部3州における「日本・ブラジル・モザンビーク

三角協力によるアフリカ熱帯サバンナ農業開発プログラム(略称:プロ
サバンナ/ProSAVANA)」が合意され、官民連携により日本向けの大豆
生産を促進するものと謳われました。
一方、全国農民連合(UNAC)などの現地農民組織・市民団体および国際
NGOが同事業への懸念を表明してきました。これらの懸念の根幹には、
同事業が住民の意思決定への参加や情報公開がなく、またアグリビジネス
による土地収奪に道を開くものだという点にあります。
これを受け、日本のNGOや研究者らは、2012年より、外務省・JICAに
対する政策提言や意見交換会を行ってきました。このプロセスの中で、
日本政府・JICAは「プロサバンナ事業は小農を支援する事業」として目的
の変更を表明するようになりました。
しかし、プロサバンナ事業への懸念は止まず、2013年の第5回アフリカ開発
会議(TICAD V)時には、モザンビークの農民・市民・宗教団体23組織が

3カ国首脳に宛てて公開書簡「プロサバンナ事業の緊急停止」を発表し、
これは農民組織代表により安倍晋三総理に手渡されました。
7月から8月にかけ、昨年に引き続き日本のNGO関係者5名が現地を訪問、
首都マプト市で開かれたプロサバンナ事業に関する 「3カ国(モザンビーク・
ブラジル・日本)民衆会議」に参加するとともに、プロサバンナ対象地域に
おいて現地NGO・農民組織と合同で調査を実施しました。
現地調査からは、住民参加や情報公開の不足、また大豆の大規模生産を
狙ったアグリビジネスによる土地収奪がさらに進行し、地元農民の生存や
生活を脅かし ている状況などが明らかになりました。
本報告会では映像も交えながら、現地調査の結果を報告と提言を行います。
ぜひご参加ください。

【日時】2014年10月6日 (月)16:00〜18:00
【会場】参議院議員会館 1F101会議室
【共催】(特活)アフリカ日本協議会、
    (特活)日本国際ボランティアセン ター、
    (特活)オックスファム・ジャパン
【協力】モザンビーク開発を考える市民の会
●報告者
津山直子/アフリカ日本協議会(AJF)
森下麻衣子/オックスファム・ジャパン
渡辺直子/日本国際ボランティアセンター(JVC)
近藤康男/No! to Land grab, Japan
●コメンテーター
池上甲一/近畿大学農学部教授
高橋清貴/恵泉女学園大学教授・JVC調査政策提言担当、他
**問合せ・申し込み先**
(1) お名前 (2) 当日連絡可能な連絡先 (3) ご所属(あれば) を

明記の上、10月4日(土)正午までにメールもしくはFAXにて
お申し込みください。
メール/FAXの件名は、「10月6日報告会申込」とご記入ください。
(特活)オックスファム・ジャパン(担当:森下)
電話03-3834-1556/ FAX 03-3834-1025/Email media@oxfam.jp