インターバンド平和構築に関する連続講座第三回

 インターバンド平和構築に関する連続講座第三回 

2017年度連続講座『平和構築に関する連続講座グローバル・テロリズムの時代に
挑む』

いまやテロリズムは世界の脅威となっております。このことは世界各地で人種や
宗教の違いを理由とした差別や迫害をうみだしています。
その結果、トランプ大統領の誕生や欧州での極右勢力の台頭、日本でもヘイトス
ピーチのような言動が広がりを見せるなど排外主義や暴力に対して力で抑え込も
うという風潮が世界を覆っているかのような状況です。この連続講座ではこのよ
うな現代世界の背景を解き明かし暴力と憎悪の負の連鎖を断ち切るための糸口を
つかむ場としたいと思います。

第三回 テロリズムに誘惑される危機回避 講師:永井陽右
2001年の「9.11」後、テロのような暴力に対して暴力を以て押さえつける、いわ
ば「力には力で」という論理によって、アフガン戦争やイラク戦争は行われまし
た。しかしそもそも、テロに関わる人々は、なぜ、そしてどのようにして暴力へ
走るのでしょうか?ソマリアの若者との対話から、人々の暴力への動員を止める
ための試みを行う講師の着想と取り組みについて話していただき、世界から暴力
を減らすことについて考えていきます。NPO法人アクセプト・インターナショナル
代表理事を勤め、テロ組織への加入防止だけでなく、脱退の促進へと邁進する講
師自ら、「対話が大事なのは当たり前。でも対話できない時どうすればいいのか
?」という視点から現代のテロリズムを考えます。