□ zoom勉強会:途上国と日本、学び合いのまちづくり □
外国人観光客の招致、技能実習生など外国人労働者の増加など、自治体においても
外国人との関わりが増えています。そのようななか、日本に増える外国人との多文
化共生だけでなく、途上国と日本の対等な立場での学び合いや共感の醸成が、双方
の地域創生まちづくりに役立つとの視点にたち、どのような可能性があるのか、ま
た実施に双方が行き来するのが困難な「withコロナ」時代に何ができるのかを
考えるきっかけとなることを目的として、双方の学び合いの意味や事例の発表、今
後の取り組みなどを発表いただきます。
また、パネルディスカッションやフロアディスカッションを通じて、参加者全員で
考える会とします。
実施方法:オンラインシステムzoomにより開催
日時: 6月19日 20時ー22時半
参加料:無料
申込み:https://forms.gle/cdysoPCPtUeehT366
主催:野毛坂グローカル
後援:自治体国際化協会
後援:神奈川県
協力:横浜国立大学大学地域間協力ユニット(予定)
協力:協力隊まつり実行委員会(予定)
プログラム(案)
1)基調講演:SDGs時代のコミュニティ・デザインのかたち:
「地域間協力」の可能性と展望
佐藤峰 横浜国立大学准教授
2)海外と日本の学びあいのまちづくり、自治体の取り組み
・神奈川県湯河原町の取り組み 加藤宏翼 湯河原町職員
・岩手県陸前高田市の取り組み 木全洋一郎 陸前高田市地域振興部課長
・島根県海士町の取り組み 高田健二 海士町職員
3)海外と日本の学びあいのまちづくり、NGOの取り組み
・野毛坂グローカルの取り組み 奥井利幸 野毛坂グローカル代表
4)質疑応答・ディスカッション
<ファシリテーター>
・山田理恵 一般社団法人 あいあいネット理事
【背景】
途上国と日本の地域コミュニティの共通点と相違点を学び合うことにより、双方間
の理解促進共感の醸成にみならず、双方の地域コミュニティにおける多文化共生の
まちづくりに役立つとされ、その取組は様々なところで行われています。
多文化共生とは本質的には「異なる環境・考え方である相手を理解し共生する」と
いうことであり、外国の異文化理解のみだけでなく、障害者など「異なる環境で生
きることを余儀なくされる人」や多様な価値間を持つ人との共生です。
また、特に地域コミュニティでは、それぞれの国の社会経済状況の相違点があって
も、人間社会としての共通点も多く、一方でその基本的な部分が法律や制度で多い
隠されがちでもある。例えば、地域で高齢者をどう支えていくかという議論をする
際に日本ではまず介護保険の制度や町内会や民生委員の役割などを前提としてしま
うが、途上国の全く異なる社会制度のなかでの活動と学びあうことにより、「地域
で高齢者を支えるうえでの工夫」という共通点から、既存の発想にとらわれない新
たな取組も生まれると思われる。
但し、現時点では、その取組は各地で行われているが、まだまだ具体的な目に見
える成果までにはいたっている事例はまだ少ない。そもそも、「目に見える成果」
にとらわれすぎないことも、ひとつの学びあいの成果として重要なのかもしれない
。
一方で、「withコロナ時代」で途上国と日本の行き来も困難になっている。
このような時代だからこそ、日本国内の取り組みとNGOの取り組みを発表いただ
くことにより、今後の「withコロナ時代における途上国と日本学び合いの共生
まちづくり」を考える機会としたい。