□ 協力隊のためのエッセーの書き方講座(初級編) □
派遣待ちのJICA海外協力隊員&候補生の皆さん、任国への派遣時期が延び延びに
なって「仕事も辞めちゃったし、どうしようかなあ」「派遣されるまでの期間、
何しようかなあ」と悩んでいませんか?
有効な時間の使い方のひとつが、現地発の記事(1人称で書くエッセーを想定。も
ちろん3人称で書くときにも使えます)を発信できるよう、その書き方の基本的な
スキルを身につけておくことです。
侮るなかれ、書くことは考えること。少しでも深く任地のことを知りたければ、書
くことは欠かせないのです。
■『協力隊のためのエッセーの書き方講座(初級編)』の日程と内容(予定)
・第1回:11月10日(水)20:00?22:00 *22時から簡単な懇親会(希望者のみ)
「似ているところ」と「違うところ」を探そう。物事には、似ているようでよく考
えると違うもの、違うようでよく考えると似ているものがあります。「比較」から
見えてくる観察&気づきこそが、ユニークなネタの源泉となります!
協力隊員の場合、任国と日本だけでなく、任国と日本以外の国、同じ国でも別の場
所も比べられますよね。もちろん場所だけでなく、旧宗主国の影響、ジェンダー意
識、ファッション、人と人との関係なども! タンザニアのカレー、タイのカレー
、インドのカレー、ミャンマーのカレーなどを比べてもおもしろいかもしれません
。誰もが書かないことを書きたい方に最適!
・第2回:11月17日(水)20:00?22:00
「ビフォーアフター」と「その間」を埋めよう。物事や人のビフォーとアフターを
書け、とはよく言われます。ですが、「その間」にこそ、興味深いストーリーが眠
っています。ストーリー重視の文章は深みが出ます! 読み手を引き付けます。
協力隊員の場合、任地で地元の人に話を聞くことはざらです。その際に使えるテク
ニックが、「ビフォーアフター」と「その間」。「その間」が抜けてしまうと内容
はスカスカ。「で、何?」となるだけです。そうならないためには「その間」をど
うやって考えればいいのか、を学びます。濃いエッセーを書きたい方に最適!
・第3回:11月24日(水)20:00?22:00
受講者同士でインタビューをしてみよう。その際に意識すべきは、これまでに習っ
たこと。もっといえば、“読み手が絵を描ける”ようにディテールを書くこと(さ
もないと、本当の意味で伝わったことになりませんよね?)。インタビューでは、
知る/深掘りする/読み手が「へー!」と唸る内容を引き出すおもしろさを体験し
ましょう!
・第4回:12月1日(水)20:00?22:00
「視点のもち方」をグループワークで学びます。1つの物事も、とらえる角度(視
点、切り口)によって違って見えます。複眼の視点をもてれば、文章に厚みが出ま
すよね!「ほー、なるほど」と読み手を驚かせる文章を書くのは快感。
同じ国に滞在するにしても、企業や政府機関の駐在員なのか、現地採用などで仕事
するのか、留学なのか、旅行なのか、ボランティア(協力隊員)なのか、はたまた
現地の人なのか、といった「立ち位置」(これも視点のひとつ)によって“見える
景色”は大きく変わります。もちろん、どんな層と付き合うのか、どれぐらい仲良
くなるのかによっても!途上国の田舎で2年暮らせるという協力隊員のメリットを
最大限に生かし、オリジナルの視点を見つけませんか?楽しいですよ!
・第5回:12月8日(水)20:00?22:00
ブレインストーミング(クラスタリング)のやり方を学びます。クラスタリングと
は、物事を深掘りしながら、同時にカテゴリー化もしていく手法のひとつ。クラス
タリングのコツをつかめば、読み手を「あっ!」と言わせる記事も断然書きやすく
なります。クラスタリングの効果もぜひ実感してください!
協力隊員の場合、現地に行って活動すれば、ネタは山ほど出てくるはずです。大事
なのは、そうしたネタに自分が気づけるか、それを深められるか。クラスタリング
の手法はそうしたときに重宝します。
・第6回:12月15日(水)20:00?22:00 *22時から簡単な打ち上げ(希望者のみ)
質問の仕方の基礎を学びます。情報が欲しいなと思っても、質問の仕方が悪いと、
質の高い情報も、またたくさんの情報も得られません。情報の質と量が足りなけれ
ば当然、おもしろいエッセーは書けません。
協力隊員の場合、日々の暮らし自体が取材みたいなもの。つまりチャンスは毎日あ
ります!恵まれたこの環境を生かさない手はありません。現地でそのまま使える質
問テクニックを身につけませんか? 貴重な2年間の体験をより濃くし、また人生
を変えるためにも(「質問力」「書く力」「発信力」は大げさではなく、帰国後の
人生を変える力をもっています)!
■『協力隊のためのエッセーの書き方講座(初級編)』の5大メリット!
?書くことを通じて途上国の理解度が深まる!
書くことは考えること。書かずして(考えずして)、短期間で異国の理解度を高め
るのは至難の業です。情報をインプットし(現地の人と仲良くなって、たくさん話
を聞いて、自分でもいろいろ調べて)、思考を巡らせ、整理して、それをアウトプ
ットするという過程を繰り返すことは、その国を少しでも深く知ることにつながり
ます。理解度が徐々に上がっていけば、協力隊の活動もより成果が出て楽しくなる
かも!
?オンリーワンのエッセーを発信できる!
物事は、さまざまな視点(切り口)でとらえたほうが多角的に見られます。イエス
かノーかで二極的に考えるのは浅はかですよね?複眼の視点でとらえると、「こん
な見方もあったのか!」といったエッセーを発信できます。ユニーク(独特)な切
り口で途上国の物事を考察するのは、自分も楽しいですし、読み手を唸らせます
?途上国のおもしろさ/深さを実感できる!
好奇心を知識に変えていく作業(書くこと)には終わりがありません。ひとつ知れ
ば、またこれも知りたいという欲求の連鎖にはまっていくのが途上国ウォッチャー
。途上国はまた、日本と違って、どんどん変わっていくので、その変遷を追うだけ
でも飽きません。さらに途上国と一口にいっても多種多様。違いを知ること、その
裏に何があるのかを掘っていくのが楽しくてたまらなくなります!
?書くことが楽しくなる!
「書くこと=苦しい」から「書くこと=楽しい」に変わります。書く作業の根底に
あるのは、想像(イメージ)を膨らますこと、新しいことを知ること(楽しくない
わけがないですよね?)。それをグループワークで体験してもらいますし、ネタや
切り口を見つけるための具体的なテクニックも身に付きます。書くことが好きにな
れば、人生も楽しくなること間違いなし(人生は書くことだらけなので)!?
?途上国好きの仲間と知り合える!
ganasが開講するプログラムには毎回、途上国・国際協力に関心をおもちの方(高
校生から60代の方まで)がたくさん集まります。こうしたライティング講座はほ
かにありません。途上国トークで盛り上がるのはもちろん、グループワークを通
じて仲良くなれるのは嬉しいですよね。新型コロナの状況次第では都内でオフ会
またはオンラインで交流会を開きます。ご希望があれば、森でのハンモック(ラ
テンアメリカの文化!)体験会もやりましょう(ganas編集長はハンモックコレク
ター)!
■主催
特定非営利活動法人開発メディア(途上国・国際協力に特化したNPOメディア「
ganas」の運営団体)
詳細ページ:https://www.ganas.or.jp/news/20210916jocv/
メール:devmedia.ganas@gmail.com