□ 石炭より悪い?! 木質バイオマス発電は2050年カ □
石炭より悪い?! 木質バイオマス発電は2050年カーボンニュートラルに貢献するか
?バイオマスのGHG排出研究の第一人者サーチンジャー博士を迎えて
再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)が始まって9年、消費者の賦課金に
支えられ、木質バイオマス発電量は年々増えています。中でも輸入木質ペレット
は、2015年から2020年までの間に23万トンから200万トン以上と急増し、今後はさ
らに年間数百万トン規模の増加が見込まれています。
植物は成長過程でCO2を吸収し伐採しても時間をかければ再生するという考えから
、木質バイオマスは燃焼の際のCO2はカウントしなくてよいとされてきました。一
方で、実際は、木材を燃やせばCO2が排出されます。木材燃焼の炭素排出係数(29
.6 t-C/TJ)であり、石炭(24.3t-C/TJ)よりも多いことが国立環境研究所の報告
等からわかっています。
木質バイオマスをカーボンニュートラルとし、発電のために燃やすことは、実際に
はCO2濃度を押し上げる結果にならないでしょうか。また今後、バイオマス発電が
気候変動対策とは見なされなくなるなどの移行リスクや、バイオマス発電所の座礁
資産化というリスクはないのでしょうか。
このたび、森林や気候問題にかかわるNGOが協力し、バイオマスのGHG排出研究の第
一人者であるティモシー・D・サーチンジャー博士を迎えて緊急セミナーを開催し
ます。ぜひご参加ください。
日時:2021年12月15日(水)9:30?11:30
申込:https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_lB86N55iRAC9O-IL8Gq4yQ?
fbclid=IwAR09uJzEH1phyNTLGmzD6HsI9Wif4VIwtqf_mY3dwDW0piAnhe5dDxoW7uA
プログラム(予定、同時通訳有):
1. ティモシー・D・サーチンジャー氏(プリンストン大学上級研究員)
「木質バイオマスと2050年カーボンニュートラル」
2. 泊みゆき氏(NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク理事長)
「FITが支える輸入大規模木質バイオマス発電―その現状と課題」
3. 環境省地球温暖化対策事業室(調整中)
「再エネのGHG削減効果に関するLCAガイドライン(輸入バイオマス)について(仮
)」
4. 経済産業省資源エネルギー庁新エネルギー課(調整中)
「バイオマス持続可能性WGでの議論(仮)」
5. コメント:三枝信子氏(国立環境研究所地球システム領域領域長、IPCC土地関
係特別報告書執筆者)
6. 質疑応答・ディスカッション
参加費:無料
主催:ウータン・森と生活を考える会、国際環境NGO FoE Japan、地球・人間環境
フォーラム、熱帯林行動ネットワーク(JATAN)、バイオマス産業社会ネットワー
ク、Fridays For Future Sendai、Mighty Earth
協力:気候ネットワーク、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン
)、Fair Finance Guide Japan、プランテーション・ウォッチ