海外協力隊のためのエッセーの書き方講座(初級編)

□ 海外協力隊のためのエッセーの書き方講座(初級編) □

海外発のエッセーを書きたい方を対象とする講座。ネタや切り口をどう考えればい
いのか、といったコツを6回で学びます。
とりわけ、JICA海外協力隊員(これから現地へ行く人も含め)やNGO職員、海外イ
ンターン生などにおススメ。
たとえば協力隊の活動は、実は「エッセーを書くネタのもと」になります。言い方
を変えると、書くネタを得るには活動を一生懸命やったほうが絶対に得。なぜなら
任地でたくさんの経験を積んだほうが「見える世界」が広がるからです。そのぶん
ネタの引き出しも増えます。
ユニークな活動(経験)をしてその結果ユニークなネタを手に入れる、ユニークな
ネタが欲しいからユニークな活動をたくさんする――どちらが先かはともかく、こ
の2つの相乗効果で、任地のことを少しでも深く知れるといいですね!これこそ
が「書く意義」ですし、また協力隊員が任期中にエッセーを書くべき理由です。

■『協力隊のためのエッセーの書き方講座(初級編)』の日程と内容(予定)

・第1回:9月7日(水)20:00~22:00 *22時から簡単な懇親会(希望者のみ)
「似ているところ」と「違うところ」を探そう。物事には、似ているようでよく考
えると違うもの、違うようでよく考えると似ているものがあります。「比較」から
見えてくる観察&気づきこそが、ユニークなネタの源泉となります!
協力隊員の場合、任国と日本だけでなく、任国と日本以外の国、同じ国でも別の場
所同士も比べられますよね。もちろん場所だけでなく、旧宗主国の影響、ジェンダ
ー意識、ファッション、人と人との関係なども!タンザニアのカレー、タイのカ
レー、インドのカレー、ミャンマーのカレーなどを比べてもおもしろいかもしれま
せん。誰も書かないことを書きたい方に最適!

・第2回:9月14日(水)20:00~22:00
「ビフォーアフター」と「その間」を埋めよう。物事や人のビフォーとアフターを
書け、とはよく言われます。ですが、「その間」にこそ、興味深いストーリーが眠
っています。ストーリー重視の文章は深みが出ます!読み手を引き付けます。
協力隊員の場合、任地で地元の人に話を聞く機会はざらにあります(毎日!こん
なチャンスはなかなかないです)。その際に使えるテクニックが、「ビフォーアフ
ター」と「その間」。「ビフォーアフター」だけを聞いても、肝心の「その間」が
抜けてしまうと内容はスカスカ。「ん? で、何?」となってしまいます。そうな
らないためには「その間」をどうやって考えればいいのか、を学びます。濃いエッ
セーを書きたい方に最適!

・第3回:9月21日(水)20:00~22:00
受講者同士でインタビューをしてみよう。その際に意識すべきは、これまでに習っ
たこと。もっといえば、「読み手が絵を描ける」ようにディテールを書き込むこと
(さもないと、本当の意味で伝わったことになりませんよね?)。インタビューで
は、知る/深掘りする/読み手が「へー!」と唸る内容を引き出すおもしろさを体
験しましょう!
協力隊の場合、任地のいろんな人をインタビューできるチャンスは毎日あります!
あいさつを交わすだけで2年間をやり過ごすのはもったいなさ過ぎ。任地では、
ご飯を一緒に食べながら、お酒を一緒に飲みながら、インタビュー三昧を!出発
前にぜひ、インタビューする&される練習をしておきましょう。

・第4回:9月28日(水)20:00~22:00
「視点のもち方」をグループワークで学びます。1つの物事も、とらえる角度(視
点、切り口)によって違って見えます。複眼の視点をもてれば、文章に厚みが出ま
すよね!「ほー、なるほど」と読み手を驚かせる文章を書くのは快感。
同じ国に滞在するにしても、企業や政府機関の駐在員なのか、NGOスタッフなの
か、現地採用などで仕事するのか、留学なのか、旅行なのか、ボランティア(協力
隊員)なのか、はたまた現地の人なのか、といった「立ち位置」(これも視点のひ
とつ)によって「見える景色」は大きく変わります。もちろん、どんな層と付き合
うのか、どれぐらい仲良くなるのかによっても!途上国の田舎で2年暮らせると
いう協力隊員のメリットを最大限に生かし、オリジナルの視点を見つけませんか?
楽しいですよ!

・第5回:10月5日(水)20:00~22:00
ブレインストーミング(クラスタリング)のやり方を学びます。クラスタリングと
は、物事を深掘りしながら、同時にカテゴリー化もしていく手法のひとつ。クラス
タリングのコツをつかめば、読み手を「あっ!」と言わせる記事も断然書きやすく
なります。クラスタリングの効果もぜひ実感してください!
協力隊員の場合、現地に行って活動すれば、ネタは山ほど出てくるはずです。大事
なのは、そうしたネタに自分が気づけるか、それを深められるか、またそれをおも
しろがれるかどうか、です。クラスタリングの手法はそういった際に重宝します。

・第6回:10月12日(水)20:00~22:00*22時から簡単な打ち上げ(希望者のみ)

質問の仕方の基礎を学びます。情報が欲しいなと思っても、質問の仕方が悪いと、
質の高い情報も、またたくさんの情報も得られません。情報の質と量が足りなけれ
ば当然、おもしろいエッセーは書けないですよね。
協力隊員の場合、日々の暮らしそのものが取材みたいなもの。つまりチャンスは毎
日あります!恵まれたこの環境を生かさない手はありません。現地でそのまま使
える質問テクニックを身につけませんか?貴重な2年間の体験をより濃くし、ま
た人生を変えるためにも!「質問力」「書く力」「発信力」は大げさではなく、
帰国後の人生を変える力をもっています。

■主催
特定非営利活動法人開発メディア(途上国・国際協力に特化したNPOメディア「
ganas」の運営団体)

プログラムの詳細はこちら。

【早割8/24】JICA海外協力隊のためのエッセーの書き方講座(初級編)の
2期生を募集! 候補生・現役隊員・OVまで
https://www.ganas.or.jp/news/20220710jocv/