□ 世界銀行・JICA合同セミナー(9月27日) □
世界銀行・JICA合同セミナー
「紛争・安全保障・開発(”Conflict, Security, and Development”)」
(後援:東京大学「人間の安全保障」プログラム)
世界銀行と国際協力機構(JICA)は合同セミナー「紛争・安全保障・開発」
を共催いたします。このセミナーは、本年4月に発刊された世界銀行の『世界開発
報告(WDR)2011:紛争・安全保障・開発』(仮題)の日本での発表会に併せて、
JICA研究所のアフリカにおける紛争予防についての研究の中間報告を行い、相互の
意見交換を進めるものです。本セミナーにおいては、21世紀における紛争の性質の
変化と、そのような暴力と脆弱性に対応するための政策手段について活発な意見
交換を行う予定です。
セッション1では、WDR2011を主導した世界銀行代表(調整中)より、WDR2011の
分析内容と政策提言を発表いたします。WDR2011では、暴力の連鎖が国や地域の開発
に様々な悪影響を与えることが強調されており、このような悪循環を断ち切るために
「市民の安全保障、司法制度、雇用」を確保する、正統で、アカウンタビリティを
備え統治能力のある国家機構を作り上げることが提言されています。世銀代表(調整中)
からの発表の後、研究者と実務者からのコメントと意見交換を行う予定です。
セッション2では、JICA研究所の「アフリカにおける暴力的紛争の予防」研究
プロジェクトより中間成果を発表します。このプロジェクトに携わっている国際的な
研究者チームから、構造的な条件、政治的な制度、人々の認識などがどのような
メカニズムを通じて国の安定/不安定に影響を与えるのか等の分析を報告します。
アフリカの7カ国で行われた世論調査の結果も用いた、紛争のリスク分析も行いながら、
援助戦略を考える上での新しい視点を提示します。
この合同セミナーを通じ、各国からの研究者や実務者が相互に意見交換を行うことで、
新しい政策のアイデアが生みだす「相乗効果」が起きることを期待しております。
1. 日時:2011年9月27日(火)13:30〜17:45
2. 会場:JICA研究所 国際会議場
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町10-5
3. プログラム:以下参照
4. 言語:英語(英日同時通訳付)
5. 参加費:無料
6. 定員:200名(先着順)
7. 問い合わせ先:JICA研究所 企画課(雑賀・池ノ谷)
E-Mail: ditas-rsunit@jica.go.jp
(Tel) 03-3269-2959/(Fax) 03-3269-2054
8. JICA研究所お知らせリンク:
http://jica-ri.jica.go.jp/ja/announce/post_19.html
プログラム(案)
セッション1:世界開発報告(WDR)2011「紛争・安全保障・開発」
13:30-14:30 発表(60分)
?WDR2011「紛争・安全保障・開発」:世界銀行代表(調整中)
?WDR2011の政策的含意:大島賢三副理事長(JICA)
?WDR2011の提言の実務への適用:ステファン・ヌデグワ紛争・安全保障・
開発センター専門官(世界銀行)
14:30-15:10 コメント(40分)
?フランシス・スチュワート教授(オックスフォード大学CRISE (不平等・
人間の安全保障・エスニシティ研究所=Centre for Research
on Inequality, Human Security and Ethnicity))
?武内進一上席研究員(JICA研究所)
?東大作准教授(JICA研究所特別研究員・東京大学)
?(追加の可能性あり)
15:10-15:30 質疑応答(20分)
— Coffee Break —
セッション2:
アフリカにおける暴力的紛争の予防(JICA研究所 中間発表)
15:45-16:45 発表(60分)
?アフリカにおける暴力的紛争の予防(プロジェクトの概要、紛争予防における政
治制度の役割):峯陽一教授(JICA研究所客員研究員・同志社大学)
?世論調査が示すアフリカでの水平的不平等(HI: Horizontal Inequality)と
紛争の関係:アーニム・ランガー所長(ベルギー・ルーベン大学平和と開発研究所)
?水平的不平等(HI: Horizontal Inequality)と紛争予防:フランシス・
スチュワート教授(オックスフォード大学CRISE)
16:45-17:15 コメント(30分)
?世界銀行代表(調整中)
?丹羽敏之臨時代表(UNDP東京事務所)
?遠藤貢教授(東京大学)
17:15- 17:45 質疑応答(30分)
以上